普段から我々が使う言葉の中には、日常に溶け込みすぎていて、意味を曖昧に認識して使っている言葉が多くあります。
私自身も、先日会社の研修で「目的」・「目標」・「問題」・「課題」それぞれの意味について問われ、改めて考えると意味を曖昧に認識して使っていたなと気づかされた場面がありました。
今回は、「目的」・「目標」・「問題」・「課題」それぞれの定義と相関について紹介していきます。
これらの言葉の意味をしっかりと認識しておくと、物事を順序だてて進めたり、上手く相手に説明したりしていくことができるようになるはずです。
「目的」・「目標」・「問題」・「課題」の定義
まずは、「目的」・「目標」・「問題」・「課題」それぞれの定義を押さえていきます。
広辞苑で調べたそれぞれの言葉の意味と、それぞれの相関を説明する前提での個人的解釈を併せて紹介します。
目的とは
広辞苑より
1. 成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。意図している事柄。「―をとげる」
2. 〔哲〕意志によってその実現が欲求され、行為の目標として行為を規定し、方向づけるもの。
個人的解釈
全ての行為の目指すところであり最終的な到達地点。
目的を元に全体の方向性が決定される。
目標とは
広辞苑より
1. 見つけるためのしるし。見覚えのためのしるし。めあて。もくひょう。「―をつける」「北極星を―に進む」
2. 江戸時代、商標のこと。
個人的解釈
目的を達するための指標。
わかりやすく、比較的短期に達することができるものが望ましい。
問題とは
広辞苑より
1. 問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。「試験―」
2. 研究・論議して解決すべき事柄。「―提起」「人口―」
3. 争論の材料となる事件。面倒な事件。「また金銭の事で―を起こした」
4. 人々の注目を集めている(集めてしかるべき)こと。「これが―の文書だ」
個人的解釈
研究・論議して解決すべき事柄であり、問題を解決することで目的を達することができる。
課題とは
広辞苑より
題、また問題を課すること。
また、課せられた題・問題。「今後に残された―」
個人的解釈
目的を達するために課せられた題。
問題を解決するためには、問題を細分化し課題を抽出することで効率よく取り組むことが可能である。
「目的」・「目標」・「問題」・「課題」の相関
前項では「目的」・「目標」・「問題」・「課題」のそれぞれの意味について紹介しました。
ここでは、それぞれの相関について私なりの解釈を下の図に基づいて紹介していきます。
「目的」・「目標」・「問題」・「課題」の相関 |
一番の大枠としては上の図のように目標があり、目標を達成するためには問題を解決する必要があります。
そのため、目的と問題解決はイコールと言うこともできます。
そして目標達成のために問題を効率よく解決するためには、問題を細分化し課題を抽出することが重要となってきます。
抽出された課題を基に目標を設定し、問題解決に取り組むことで、目的を効率的に達成することができます。
もちろん、目標に対して問題は 1 つとは限りません。
場合によっては目標に対して複数の問題を提起し、それぞれの問題を細分化し課題を抽出し、目標を立てていく必要があります。
最後に
今回は、「目的」・「目標」・「問題」・「課題」それぞれの定義と相関について紹介させて頂きました。
これらの言葉は、何か物事を為すときに使われることが多い言葉であるため、仕事上よく使われることが多い言葉です。
そのため、これらの言葉の意味をしっかりと認識しておくことで、物事を順序だてて進めたり、上手く相手に説明したりしていくことができるようになるため、仕事を円滑に遂行することができるようになるはずです。
もちろん、プライベートにおいても同様です。
皆さんも「目的」・「目標」・「問題」・「課題」の意味を、今一度認識し直してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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