最近数社から販売されるようになったワイヤレス MIDI アダプターですが、私も
CME WIDI Master を導入しました。
早速、私の使用している MIDI コントローラである、Melo Audio MIDI Commander に
WIDI Master
を装着して使用を試みるも、残念ながら加工なしでは使用できませんでした。
今回は、MIDI Commander で WIDI Master を使用するための加工について紹介していきます。
因みに、他の機器で WIDI Master
が使用できない場合にも応用ができる可能性が高いです。
WIDI Master を使用するために
冒頭にも書きましたが、今回は MIDI Commander で WIDI Master
を使用できるように加工します。
この記事を参考に加工を行う方は自己責任でお願いいたします。
まず、MIDI Commander についてですが、安価に入手できる MIDI
フットコントローラです。
コンパクトであり、携帯性に優れている点が素晴らしいです。
続いて、WIDI Master についてですが、15年以上にも渡りワイヤレス MIDI
のソリューションに取り組んできた CNE が手掛ける MIDI
ワイヤレスアダプターです。
MIDI Commander をワイヤレス化することができると、エフェクトシステムを MIDI
のみでコントロールしているユーザは、完全に足元もワイヤレス化することができ、ケーブルの煩わしさから解放されます。
MIDI Commander
はギタリストが表現したい多彩なプレイを快適に操作可能な充電池内蔵 MIDI
フットコントローラーです。 10 個のフットスイッチに加え、EXP
フットペダルを接続可能です。
Bluetooth MIDI (BLE-MIDI) 準拠のワイヤレス MIDI アダプター MMA (MIDI
Manufacturers Association)
によって承認された新しいワイヤレス規格、Bluetooth MIDI (BLE-MIDI) 準拠の
WIDI Master は、まさに「バーチャル MIDI
ケーブル」と呼べる便利なツールです。この規格によって、コンピューターがなくても、ケーブルがなくても、多くの対応した
MIDI デバイスを Bluetooth を介し接続することが可能になりました。
WIDI Master が使用できない原因
MIDI Commander で WIDI Master が使用できない原因ですが、MIDI Commander
の給電機能が有効になっていないためです。
MIDI Commander の給電機能を有効にするためには、MIDI 端子の 2 番 PIN を GND
(グラウンド) に接続する必要があります。
MIDI の標準についての補足
MIDI の標準は、MIDI Manufacturers Association によって提案されています。
標準の MIDI OUT または THRU は、MIDI 端子を介して 3.3 v または 5 v
の給電を行っています。
また、MIDI 端子の 2 番 PIN を GND
に接続する必要があると記載されていますが、必須とはされていません。
しかしながら、給電機能を有効にするためには、MIDI 端子の 2 番 PIN を GND
に接続する必要があります。
MIDI 機器から電力を得ていない場合、MIDI 端子の 2 番 PIN と GND
との接続が欠落しているという可能性が大いに考えられます。
MIDI Commander の加工
MIDI Commander の分解
MIDI Commander を分解しましょう |
基板にはんだ付けを行う必要があるので、MIDI Commander を分解しましょう。
MIDI Commander の給電機能を有効にするために、MIDI OUT 端子の 2 番 PIN を GND
に接続します。
MIDI 端子の 2 番 PIN は中央の PIN なので、非常に分かり易いです。
MIDI 端子の 2 番 PIN |
事前動作確認
基板剥き出しの状態で電源を入れて WIDI Master を接続してみましたが、WIDI
Master に給電されていないことが分かります。
MIDI 端子 2 番 PIN が GND と接続されていないと WIDI Master に給電できない |
GND に接続できればどこでもよいのですが、今回は USB のケースを利用して GND
と接続していきます。
USB のケースと接続できれば GND と接続したことになる |
線材で USB のケースと MIDI 端子の 2 番 PIN を接続して WIDI Master
が動作することが確認できます。
USB のケースと MIDI 端子 2 番 PIN を接続して動作確認をしておきましょう |
USB のケースと MIDI 端子 2 番 PIN を接続
この作業の前に、確実に MIDI Commander から電池を取り外してください (USB
ケーブルなどの給電も禁止)。
基板背面を見ると、USB のケースと MIDI 端子の 2 番 PIN
がはんだ付けされているポイントが確認できるので、その間を線材で結びはんだ付けをするだけで加工は終了です。
USB のケースと MIDI 端子の 2 番 PIN を結線 |
動作確認
以上で加工は終了ですが、組み立て前に念のため動作確認をしておきましょう。
MIDI Commander から給電が可能に |
最後に
MIDI Commander で WIDI Master が使用可能に |
今回は、MIDI Commander で WIDI Master
を使用するための加工について紹介させて頂きました。
MIDI Commander をワイヤレス化することができると、エフェクトシステムを MIDI
のみでコントロールしているユーザは、完全に足元もワイヤレス化することができ、ケーブルの煩わしさから解放されます。
また、他の機器で WIDI Master
が使用できない場合にも今回の加工が応用ができる可能性が高いです。
あくまで自己責任のもとで加工を行って頂く必要はありますが、MIDI
機器の給電問題で困っている方は参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
MIDI Commander
はギタリストが表現したい多彩なプレイを快適に操作可能な充電池内蔵 MIDI
フットコントローラーです。 10 個のフットスイッチに加え、EXP
フットペダルを接続可能です。
Bluetooth MIDI (BLE-MIDI) 準拠のワイヤレス MIDI アダプター MMA (MIDI
Manufacturers Association)
によって承認された新しいワイヤレス規格、Bluetooth MIDI (BLE-MIDI) 準拠の
WIDI Master は、まさに「バーチャル MIDI
ケーブル」と呼べる便利なツールです。この規格によって、コンピューターがなくても、ケーブルがなくても、多くの対応した
MIDI デバイスを Bluetooth を介し接続することが可能になりました。
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