ベーシストの永遠の課題といえば、やはり音作りになると思います。
色々なプリアンプをエフェクトシステムに組み込んでみても、最終的な出音はアンプヘッドに左右されます。
特に、中音についてはアンプヘッドの依存を避けることはほぼ不可能です。
私自身も色々なルーティングで音作りに向き合ってきましたが、最終的にはアンプヘッドをエフェクトシステムに組み込む形で、音作りの 1
つの回答にたどり着くことができたと感じています。
今回は、私が使用しているベースアンプヘッド Orange TERROR BASS
について紹介していきます。
TERROR BASS
の写真については、下記のページにて公開しているので、気になる方は確認してみてください。
ORANE TERROR BASS
ORANGE TERROR BASS |
Orange TERROR BASS は、重量 4.65 kg の持ち運び可能な小型ベースアンプヘッドです。
上位機種の AD200 と同様にプリアンプには ECC833 (12AX7)
真空管を使用していますが、パワーアンプはクラス D
ソリッドステートというハイブリットな構成になっています。
音色としてはクリスタルトーンサウンドから大迫力のドライブトーンまで生み出すことができ、出力は
500 w とライブでもスタジオでも十分に通用します。
D クラス MOSFET パワーアンプの採用で、コンパクトでなんと 500
ワット出力。チューブプリアンプでナチュラルでダイナミックなサウンドを提供。ベーシストにも、あの
Tiny Terror の魅力を手に入れてもらえます。 DI
出力も備えて本格的につかえるアンプです。
小型で軽量なベースヘッドアンプ
TERROR BASS はパワーアンプにクラス D ソリッドステートを採用することで、500 w
出力を維持しながら
307 X 190 X 160 mm という小型さと、4.65 kg
という軽量さを実現しています。
この小型さと軽量さは非常に重要で、機動性の高さに直結します。
そのため、活躍の場所を選びません。
チューブとソリッドステートのハイブリットアンプ
TERROR BASS は Orange の代表的なベースアンプヘッドである AD200 と同様に、プリアンプに ECC833 (12AX7) 真空管を使用しています。
そのため、チューブアンプ特有の豊かな音色を出力することができます。
TERROR BASS のプリアンプ部には ECC833 が使用されている |
小型化と軽量化を実現するために、パワーアンプにはクラス D
ソリッドステートが採用されています。
ソリッドステートアンプの場合はスピーカ出力を解放状態にしても使用することができる
(アンプごとに確認必要)
ので、センドアンドリターンを利用して自宅でプリアンプとしても活用できるというのが魅力になります。
TERROR BASS はセンドアンドリターンを利用して エフェクトシステムに容易に組み込むことができる |
ヘッドルームの可変により歪量の大幅な調整が可能
TERROR BASS
にはヘッドルームを可変させるスイッチがついており、歪量を大きく調整することができます。
TERROR BASS はヘッドルームの可変により歪量の大幅な調整が可能 |
そのため、クリスタルトーンサウンドから大迫力のドライブトーンまで幅広いサウンドメイキングが可能です。
個人的には、ヘッドルームを拡張した Clean
モードで、うっすらと歪む程度のサウンドが好みのセッティングです。
実際に使ってみて
TERROR BASS
を購入して以来、全てのスタジオとライブにアンプヘッドを持ち込んできます。
音色などの感じ方は人それぞれですが、実際に TERROR BASS
を使ってみての感想を述べさせていただきたいと思います。
音色は昔ながらのベースアンプという印象
TERROR BASS は伝統的なベースの音色を出力してくれる |
私一個人の感覚ですが、TERROR BASS の音色は昔ながらのベースアンプという印象を受けます。
出力されるサウンドはしっかりとローミッドが出ていて、気持ちのいいベースサウンドを奏でてくれます。
また、深く歪ませることもできるので、そのようなベースプレイをされる方にもおススメです。
ただし、最近の流行りの輪郭バキバキのサウンドは苦手なように感じるので、そのようなサウンドが好きな方は
Darkglass Electronics などのアンプヘッドを検討するといいでしょう。
小型さと軽量さによる機動性は最強
アンプヘッドを持ち歩くことを前提に考えると、TERROR BASS の小型さと軽量さはとても重宝します。
もちろん、TERROR BASS よりも小さくて軽いアンプヘッドは存在しますが、プリアンプ部に真空管を使用していながらこのバランス感を実現しているアンプヘッドは少ないと思います。
また、TERROR BASS には専用の GIG BAG
がセットになっているので、他のアンプヘッドよりも持ち運びやすい仕様になっています。
TERROR BASS には専用の GIG BAG が付属している |
システムに組み込むならセンドリターン端子を活用しよう
ライブ時もセンドリターン端子を利用してエフェクトシステムに組み込んでいる |
TERROR BASS
はセンドリターン端子を搭載しており、エフェクトシステムにも適切に組み込むことができます。
私自身も TERROR BASS のセンドリターン端子を活用して、HX Stomp と 4
ケーブルメッソッドで接続することで、最適なセッティングを実現しています。
具体的には下記のようなルーティングになっていて、キャビネットシミュレータ前後でキャビネットに行く信号と
DI に行く信号を分けています。
TERROR BASS でも 4 ケーブルメソッドによる接続が可能 |
センドリターン端子を活用した配線は少々面倒ですが、音質面でその恩恵は絶大なので、試してみる価値はあると思います。
ちなみにこのセッティングの場合アンプの音量は HX Stomp 側の Send
レベルで調整を行います。
最後に
TERROR BASS はその Orange らしい外観も魅力の一つ |
今回は、私が使用しているベースアンプヘッド Orange TERROR BASS
について紹介させて頂きました。
TERROR BASS
は持ち運び可能な小型軽量ベースアンプヘッドであり、活躍の場所を選ばない優れたベースアンプヘッドです。
ヘッドルームの拡張により幅広いサウンドメイクが可能なので、近年の流行りの輪郭バキバキの音でない限りはカバーできる優れたアンプヘッドだと思います。
また、アンプを導入することで、中音も妥協することなく作り込むことができるようになったため、バンドメンバーからの評判も良好です。
持ち運び可能な小型で軽量なベースアンプをお探しの方は、是非一度 TERROR BASS
を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
D クラス MOSFET パワーアンプの採用で、コンパクトでなんと 500
ワット出力。チューブプリアンプでナチュラルでダイナミックなサウンドを提供。ベーシストにも、あの
Tiny Terror の魅力を手に入れてもらえます。 DI
出力も備えて本格的につかえるアンプです。
0 コメント