昨今の流れでは、ギタリストやベーシストの機材はコンパクトに集約されていく傾向が強いと感じています。
そのため、ラックケースに触れる機会も減ってきており、ラックケースという存在が認知されていないこともあり、少し寂しく思っています。
しかし、ラックケースを活用すると自宅の環境を機能的に整理することが可能です。
もちろん、ラックケースに必要な機材をマウントしておけば、安全に機材を持ち運ぶことも可能です。
今回は、私が使用しているラックケース、CLASSIC PRO CPA02S を紹介していきます。
同タイプのラックケース CPA04S
を使用して構成したラックシステムについても記事を書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。
CLASSIC PRO CPA02S
下段に設置された CPA02S (上段は CPS04S) |
ラックエフェクターを収納するのに必要不可欠なラックケースですが、ショートタイプのラックケースは少ないものです。
CPA02S
は珍しいショートタイプのラックケースで、可搬性に優れた素晴らしいラックケースです。
奥行きが短いのでデスクの上への設置も容易で、オーディオインターフェイスなどの収納にも適しています。
また、9,000 円前後という安価な価格設定もとても魅力的です。
凹凸のあるデザインにより安定したスタッキングが可能。またお客様のご要望に応え、エフェクターやワイヤレス受信機に最適な奥行き
20 cm / 30 cm モデルを新たに追加しました。
ショートタイプのラックケース
最近のラックエフェクターは、技術の進歩もあってか奥行きが 20 cm
以下の短いタイプのものが増えてきています。
そのため、通常サイズの奥行き 46 cm や 36 cm
のラックケースを購入してしまうと、無駄な空間を持て余してしまいます。
また、自宅で使用するオーディオインターフェイスなどの機材をラックマウントする場合も、奥行きの短いラックケースが活躍してくれます。
良い点
軽い
CPA02S は樹脂製のケースであるため、重量は蓋を含めて 3.7 kg
と非常に軽量です。
ワイヤレスやチューナを組み込んで持ち運ぶ場合も、ラックケース自身がこの軽さならだいぶ楽に感じるはずです。
両方に持ち手がある
CPA02S は両側面にハンドルを備える |
安価なラックケースの場合片側にしか持ち手が無いことがありますが、CPA02S
はケースの両側に持ち手があります。
2U であれば実際片手で持ち上げることもあまり苦になりませんが、
両側に持ち手があると持ち運びや車への搬入の際に非常に便利です。
前後両方にラックレールがある
フロントのラックレールは機材の固定に使用しますが、リアのラックレールがあると電源タップの固定や配線隠しのブランクパネルの搭載ができ非常に便利です。
CPA02S は前面だけでなく背面にもラックレールを備えている |
私は 3D
プリンタで作製した機材マウント補助用の板をリアのラックレールに取り付けています。
蓋に小物入れがある
悪い点
ハンドル部での指詰めに注意
CPA02S を使用するうえで最も注意しておくべき点は、ハンドル部での指詰めです。
ハンドルの構造的に、CPA02S
を持ち上げる際にハンドルとハンドルの稼働を制限する金属部分に指が挟まる可能性があります。
実際にライブ会場で同タイプの CPA04S
をベースアンプの上に持ち上げる際に親指を挟んだことがあり、出血して大変なことになりました。
CPA02S はハンドル部での指詰めに注意が必要 |
気をつけていれば大丈夫ですが、この構造は CPA02S
の悪い点として挙げられると思います。
ラックケースの足が短い
ラックケースの足が若干短いので、JC-120
などの上面に取手があるタイプのアンプの上に置くと、バランスが悪くなります。
CPA02S の足は短め |
同タイプのラックケースを積み重ねる場合は、天面と下面がフィットするような形状になっているので、しっかりと積み重ねることができます。
仕上げは値段相応
CPA02S の仕上げは値段相応ですが、必要十分の品質は保たれています。
9,000 円前後という価格設定を思えば満足のいく仕上がりです。
他社の安価なラックケースでは、手を切ってしまうようなバリが多数ありましたが、CPA02S
ではそのようなことはありません。
最後に
今回は、私が使用しているラックケースである、CLASSIC PRO CPA02S
を紹介させて頂きました。
ラックケースを活用すると自宅の環境を機能的に整理することが可能となり、外出時も機材を安全に持ち運ぶことが可能となります。
CPA02S
はショートタイプのラックケースなので、卓上に設置しても邪魔にならない点もポイントです。
ラックケースの導入を考えている方は、是非購入を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
凹凸のあるデザインにより安定したスタッキングが可能。またお客様のご要望に応え、エフェクターやワイヤレス受信機に最適な奥行き
20 cm / 30 cm モデルを新たに追加しました。
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