少し前から噂にはなっていましたが、LINE 6 から HX Stomp XL が発表されました。
HX Stomp と HELIX LT
の間を埋める位置づけにあたる製品になる本機ですが、いったいどのようなユーザが購入すべきなのでしょうか。
実際に HX Stomp を 1 年に渡り使用してきた立場から、どのようなユーザが HX Stomp
XL を購入するに適しているか考えていきたいと思います。
HX Stomp XL
HX Stomp からスイッチが 5 個 追加された HX Stomp XL |
HX Stomp XL は HX Stomp にスイッチが 5
個追加され、操作系が強化されたモデルです。
100,000 円前後と比較的高価な価格帯にラインナップされていますが、HELIX
譲りの優れた音色と操作性の高さから、決して買って後悔をするような製品ではありません。
HX Stomp XL
は、導入した瞬間からエフェクトシステムの中核を担ってくれること間違いなしです。
超コンパクトなエフェクプロセッサー HX Stomp
のフットスイッチ数を大幅に拡張。一般的なアンプとペダルによるセットアップや、ライブやスタジオでの
PA
へのダイレクト出力など、さまざまな環境や目的にシームレスに取り入れることが可能。
8 個のフットスイッチを装備
HX Stomp XL の最大の特徴は、8 個のフットスイッチを有している点です。
HX Stomp ではフットスイッチが 3
個だったので操作性に難を感じることがありましたが、8
個のフットスイッチを有する HX Stomp XL
であればそのようなことを感じることもありません。
HX Stomp の弱点はスイッチの少なさからくる操作性の悪さだった |
HX Stomp XL では、左側 6 個のフットスイッチの役割を変更することが可能です。
通常の状態では左側 2 個のスイッチはバンクアップ・ダウンに使用されますが、6
Switch オプションを使用すると、フットスイッチ 1 - 6
のそれぞれで各ブロックの操作が可能となります。
また、HX Stomp XL ではスナップショットを 4 つ利用できるので、6 Switch
オプションを使用しなくてもかなりの自由度が利きます。
適度なサイズ感
エフェクトシステムに組み込めるサイズ感も HX Stomp XL の魅力 |
HX Stomp XL
のもう一つの魅力に、エフェクトシステムに組み込むことのできるサイズ感があります。
68 (H) × 120 (D) × 316 (W) mm
というサイズ感なので、既存のエフェクターボードに容易に組み込むことが可能です。
HELIX 譲りの優れた音色と入出力
HX Stomp XL は、HELIX と全く同じ音色を使用することが可能です。
私自身 HX Stomp を 1
年間利用してみて、エフェクトシステムは個の一台でいいのではないかという満足感を得ました。
HX Stomp XL でも豊富な入出力は健在 |
また、HX Stomp XL
は豊富な入出力を備えているので、様々なルーティングを実現可能です。
PA
卓にはスピーカシミュレータを通した音色を送りつつも、アンプにはプリまでや原音のみを送るなど、自由度の高いルーティングが可能です。
HX Stomp XL を買うべきユーザ
HX Stomp はそれ単体で既に完成したデバイスでした。
HX Stomp XL はさらに 5 個のスイッチが追加されています。
HX Stomp ユーザの目線から、HX Stomp XL
を買うべきユーザについて考えてみました。
HX STOMP をさらに自由に使いたいユーザ
まず候補に挙がるのが、HX Stomp
をさらに自由に使いたいユーザが挙がります。
HX Stomp ではスイッチが足りなくフットスイッチを追加で用意していた |
HX Stomp
は単体でも強力なエフェクトシステムですが、スイッチの少なさから操作性は低く、私の場合は別途フットスイッチを用意して使用していました。
HX Stomp XL の場合、単体で 8 個のスイッチを有しているため、HX Stomp
のスイッチ不足からくる操作性の低さに悩んでいるユーザの悩みを解消してくれます。
既存ユーザだけでなく、HX Stomp
のスイッチの少なさを理由に買い控えていた方にも手を出しやすくなったのかと思います。
エフェクトボードに組み込みたいユーザ
HX Stomp XL を買うべきユーザとして、エフェクターボードに組み込みたいユーザが挙げられます。
HELIX LT は強力だがサイズ感的にエフェクトボードへの組み込みは難しい |
HX Stomp の上位機種の HEKIX LT は確かに強力なエフェクトシステムですが、サイズが非常に大きく、既存のエフェクトシステム組み込むには難がありました。
HX Stomp XL では、適度なサイズ感を維持したまま 8 個スイッチ構成を実現しているため、既存のエフェクトシステムに HELIX システムを組み込みたいユーザのニーズに応えています。
もちろん単体使用も
HX Stomp XL は、もちろん単体使用でも高い汎用性があります。
HX Stomp だけでも単体で強力なエフェクトシステムだったので、さらに操作性が向上した HX Stomp XL は強力なエフェクトシステムとして活躍してくれます。
地方では基本車移動なので機材の持ち込みに制限はありませんが、首都圏では電車移動なので、いかに機材を減らすことができるかというところも音楽活動を続けていく上で重要になってきます。
HX Stomp XL であれば、一台でエフェクトシステムを完結させることも可能です。
最後に
今回は、HX Stomp を 1 年に渡り使用してきた立場から、どのようなユーザが HX Stomp XL を購入するに適しているか考えてみました。
HX Stomp 単体でも強力なエフェクトシステムでしたが、スイッチが 8 個になってより操作性が向上した HX Stomp XL は、非常に利便性の高い機器だということができます。
スイッチの少なさから HX Stomp を買い控えていた方に対しては、HX Stomp XL は特におススメできるデバイスです。
気になる方は是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
超コンパクトなエフェクトプロセッサー HX Stomp
のフットスイッチ数を大幅に拡張。一般的なアンプとペダルによるセットアップや、ライブやスタジオでの
PA
へのダイレクト出力など、さまざまな環境や目的にシームレスに取り入れることが可能。
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