GT-1000CORE はどういったユーザが購入すべきか HX Stomp と比較
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2020 年 10 月、突如として BOSS より GT-1000CORE が発表されました。
さて、この GT-1000CORE、そのサイズ感から明らかに
HX Stomp を意識して世に放たれた製品と考えられます。
HX Stomp
はそのコンパクトさからエフェクターボードに組み込むことが可能で、プロからアマチュアまで幅広い層から支持を集めている製品です。
今回は、GT-1000CORE を HX Stomp と比較しながら、どのようなユーザが GT-1000CORE を購入すべきか考えていきます。
GT-1000CORE と HX Stomp のおさらい
GT-1000CORE と HX Stomp
を比較する前に、おさらいの意味を込めて両者について簡単に紹介していきます。
GT-1000CORE
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BOSS GT-1000CORE
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GT-1000CORE は BOSS から販売されており、同社の GT-1000
と同等の機能を持った小型のマルチエフェクトプロセッサーです。
140 種類を超えるアンプ・エフェクトモデリングを備え、アンプモデリングに関しては 同社の AIRD (Augmented Impulse
Response Dynamics) テクノロジーにより、上質な真空管アンプのサウンドと弾き心地を実現しています。
価格は 80,000 円前後と高価な部類に入りますが、その性能から言えば高すぎるとは言い難い設定になっています。
最高峰のサウンド・クオリティと高い柔軟性を備え、エフェクトボードに組み込んでも良し、単体でも良しと、リハーサルからライブまで、様々なシーンで活躍するコンパクトなマルチエフェクターです。
HX Stomp
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Line6 HX Stomp
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HX Stomp は、Line6 から販売されており、同社の HELIX
シリーズの血統を受け継ぐ小型のマルチエフェクトプロセッサーです。
300 種類を超えるアンプ・エフェクトモデリングを備え、アンプモデリングに関して同社は POD
からの長い歴史を持っており、定評があります。
価格は 70,000 円前後と GT-1000CORE
よりも若干お求めやすく設定されていますが、まだまだ高価な部類のマルチエフェクトプロセッサーです。
HX Stomp
なら新規導入はもちろん、すでにボードを構築されている方にもベストマッチ。最上級の音質はもちろん、操作性、視認性においても秀でた、マルチストンプの決定版です。
GT-1000CORE と HX Stomp の比較
GT-1000CORE と HX Stomp
について詳細に全項目を比較していきたいところですが、今回はいくつかスポットを当てて比較していきたいと思います。
アンプ・エフェクトモデリング
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GT-1000CORE は AIRD テクノロジーによりリアルなサウンドを再現
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アンプ・エフェクトモデリングに関しては、GT-1000CORE の 140 種類と HX
Stomp 300 種類を比較したときに、一目瞭然で HX Stomp が圧勝しています。
特にもベーシストの私としては、ベースアンプのモデリングの多さで HX Stomp に軍配が挙がります。
音質に関しては両者とも引けを取らない印象で、甲乙つけがたいところと感じられます。
この辺りは実際に両機種を弾き比べたり YouTube 上で試聴したりして、どちらが自分自身のフィーリングに合っているかを判断するしかありません。
エフェクト同時使用数
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GT-1000CORE は 24 種類ものエフェクトを同時使用できる
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エフェクト同時使用数に関しては、GT-1000CORE の 24 種類と HX Stomp 6
種類を比較したときに、一目瞭然で GT-1000CORE が圧勝しています。
この点に関しては HX Stomp に一切の勝ち目はありません。
ベーシストである私でも HX Stomp の同時使用可能数 6
種類に不満を感じているくらいなので、ギタリストであればさらに不満を感じていることでしょう。
もちろん、エフェクトの同時使用可能数はパッチ切り替えである程度カバーすることができますが、デュアルアンプなどのルーティングを行う場合、他のエフェクトを設置できずストレスになります。
エフェクトの同時使用数が多い方は、GT-1000CORE
の方が向いていると言うことができます。
ルーティング
ルーティングに関しては両者で特徴があり、どちらが優れているかは「どのようなルーティングをしたいか」という個人的な思想に左右されます。
両者ともに分岐を作成してデュアルアンプを実現できる上、周波数まで分けることができます。
Low は通常通りスルーさせて High
のみに歪を適用させるなど、ベーシストにとっては有難い機能がどちらにも常備されています。
また、どちらの場合でも「アンプ + キャビ」と「アンプのみ」のアウトを同時実現できます。
これができると、PA 卓には「アンプ + キャビ」の音を出力し、実機のアンプ
(場合によっては RETURN) には「アンプのみ」の音を出力することがでます。
実機のアンプに「キャビ」の音を出力してしまうと、キャビを二重で通る状況になり、あまりいい結果を生まないので、この機能はライブで非常に重宝します。
GT-1000 の場合は
OUTPUT SRTTING から MAINOUT で LINE、SUBOUT
で任意のキャビと別々に設定することで実現できます。
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GT-1000CORE では OUTPUT SRTTING から OUTPUT
詳細を設定できる
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HX Stomp
の場合は、アンプ部とキャビネット部を別々に配置できるので、その間に
Send を設置することでアンプ部までの音を Send から出力し、キャビ以降の音を
OUTPUT から出力するようすることで実現できます。
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HX Stomp では任意の場所に Send を設置することで OUTPUT
をコントロールできる
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個人的には分かりやすさで HX Stomp に軍配が挙がりますが、Send
を配置したりアンプとキャビを別々に配置したりするとエフェクト使用数を無駄に消費してしまうため、効率という面では GT-1000CORE に軍配が挙がります。
結局どちらを購入すべきか
GT-1000CORE と HX Stomp
について、前項でいくつかスポットを当てて比較してきました。
結局のところ、どういったユーザがどちらを購入するべきかまとめてみました。
GT-1000CORE
エフェクトを多数同時に使用するユーザ
エフェクトを多数同時に使用するユーザの場合、疑う余地もなく GT-1000CORE
を購入すべきだと思います。
ルーティングの自由度が高いうえに、24 種類もエフェクトを同時使用できれば、まず困ることはないはずです。
MIDI コントロールも可能なので、別途スイッチャーや MIDI
コントローラを準備すれば、エフェクトを余すことなく活用できます。
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GT-1000CORE の強みはなんといっても同時使用可能エフェクト数の多さ
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音質については個人の主観に依存するので、実際に試奏するか YouTube 等で確認してみることをおススメします。
HX Stomp
モデリング数を重視するユーザ
モデリング数を重視する場合、300 種類から選択できる HX Stomp
を購入するべきだと思います。
ベーシストであれば、ベースアンプのモデリング数から HX Stomp
を選択するユーザが多いかと思います。
しかしながら、ルーティングの自由度が高くても
6
種類のエフェクトしか同時使用できないとなると、なかなか厳しいところがあります。
私の場合アンプとキャビ、Send を追加しただけで 3
種類消費することになるので、残りは 3 種類です。
その他に常に設定しているコンプとイコライザもあわせると、自由に設定できるエフェクターは
1 種類だけと少し寂しい状況になります。
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HX Stomp は同時使用可能エフェクト数の少なさが難点
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音質についてはこちらも個人の主観に依存するので、実際に試奏するか YouTube 等で確認してみることをおススメします。
個人的には、HX Stomp の方が音は好みです。
今回は、GT-1000CORE を
HX Stomp と比較しながら、どのようなユーザが GT-1000CORE
を購入すべきか考えてきました。
GT-1000CORE は、小型なマルチエフェクトプロセッサーであるにもかかわらず、24
種類ものエフェクトを同時使用可能であり、ルーティングの自由度や音質面でも HX
Stomp に引けを取りません。
モデリング数こそ HX Stomp に劣ってはいますが、GT-1000CORE
は小型であるためエフェクターボードに組み込んで、お気に入りのエフェクターと組み合わせることが可能であるため、そこまで気にするところではないと思います。
個人的には HX Stomp のモデリング内容や音質が好みではありますが、汎用性では圧倒的に GT-1000CORE の方が優れていると言えます。
小型のマルチエフェクトプロセッサーをお探しの方は、ぜひ GT-1000CORE
を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最高峰のサウンド・クオリティと高い柔軟性を備え、エフェクトボードに組み込んでも良し、単体でも良しと、リハーサルからライブまで、様々なシーンで活躍するコンパクトなマルチエフェクターです。
HX Stomp
なら新規導入はもちろん、すでにボードを構築されている方にもベストマッチ。最上級の音質はもちろん、操作性、視認性においても秀でた、マルチストンプの決定版です。
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