長らく同じベースを使っていると、ピックアップを交換して性能を良くしたいという欲求に駆られることが多くあると思います。
そんな欲求に駆られ、今回は普段私が使用している Fender JB75-US/FC
のピックアップを、FENDER USA のものから NORDSTRAND NJ4SE に交換してみました。
Fender JB75-US/FC については以下の記事で紹介しています。
NORDSTRAND NJ4SE
今回載せ替えたピックアップは NORDSTRAND NJ4SE というものですが、
こちらはたまたまメルカリにてお手頃価格で出品されているのを発見して購入しました。
定価では 30,000 円前後と非常に高価なピックアップですが、非常に音質もよく、ノイズレスであるという点で非常に優れたピックアップです。
Nordstrand Handmade Pickups はかつて John Suhr 氏の元で 5
年間マスタービルダーを務めるという貴重な経験を有し、Fender
という楽器を知り尽くしている Carey
Nordstrandと彼のアシスタントが自分の工房で手巻きで制作するピックアップです。
NORDSTRAND とは
Nordstrand のピックアップは、Carey Nordstrand
と彼のアシスタントが自分の工房で手巻きで制作するピックアップです。
Carey Nordstrand は、かつて
John Suhr の元で5年間マスタービルダーを務めたこともあり、Fenderという楽器を知り尽くしていると言われています。
NJ4SE
NJ4SE の裏側 |
Nordstrand NJ4SE は、同社の NJ4SE のスプリットコイル版で、ノイズレス化を実現しています。
スプリットコイルを搭載することで、シングルコイルピックアップ特有ピックアップバランスに差が生じた際に発生するノイズが抑制されていることが大きな特徴です。
ちなみに配線は 3
本出ていますが、白が信号線で、黒と灰色をアースに接続します。
サウンドキャラクター
NORDSTRAND NJ4SE は、明瞭で分厚い中低域と、必要な高域のみを持つ、指弾き中心のプレイヤーにとって最良のピックアップとされていますが、弾いた感覚としてはまさにそのように感じました。
最近のピックアップのように高出力で攻撃的なピックアップではありませんが、ジャンルやプレイスタイル問わず使用することができる印象です。
個人的には、FENDER USA のビンテージピックアップの質を限りなく向上させたようなものだと考えています。
交換してみての感想
NJ4SE の外観は通常のピックアップと同じ |
Fender JB75-US/FC ピックアップを NORDSTRAND NJ4SE
に交換してみて、結果から言えば非常に満足しています。
音質的に劇的な変化はありませんでしたが、ピックアップバランスを変えてもノイズが乗らないという点がとても素晴らしいと感じました。
元々ついていたピックアップについて
Fender JB75-US/FC 自体が限定モデルということもあり情報が少なく、FENDER USA
のピックアップ搭載ということしか情報がありません。
恐らく FENDER のピックアップの中で最も安価な
Original Jazz Bass Pickups
あたりが載っていたのだと推測していますが、正直素性がわかりません。
アメリカン・ビンテージ・ジャズベースに搭載されている長く愛されてきたピックアップセット。アルニコ・マグネットにより、倍音豊かなウォームでアタックのあるサウンドは幅広いジャンルに対応することができます。
印象としては、非常にパワフルでヌケのいい音でした。
しかし、シングルコイルピックアップなので、ピックアップバランスを変更した際はどうしてもノイズが乗っていました。
載せ替えた後の比較
ピックアップを載せ替える直前に BUMP OF CHICKEN
の車輪の唄のベースを録音していたので、出音を比較することができました。
左側が NJ4SE の波形 |
左側が NORDSTRAND NJ4SE で、右側が FENDER USA ピックアッです。
オレンジのラインが一曲通して出力された周波数に対する最大音圧で、イエローのラインが瞬間的に出力された周波数に対する音圧です。
オレンジのラインから、NORDSTRAND NJ4SE の方が広範囲にわたり音を出力可能ということがわかり、ハイフレットの音もしっかりと拾うことが可能ということがわかります。
また、イエローのラインから、低音を出力したい場合には不必要に高音が出力されているわけではないということがわかります。
このことから、非常に使い勝手の良いピックアップだということがわかります。
参考までに、以下の動画は、NORDSTRAND NJ4SE と FENDER USA ピックアップで
BUMP OF CHICKEN の車輪の唄を弾いた弾き比べた動画です。
1:30 以降、ピックアップが切り替わります。
また、以下の動画は、NORDSTRAND NJ4SE で BUMP OF CHICKEN
の車輪の唄を弾いた動画です。
最大の利点はノイズレス
動画を観て頂ければわかりますが、NORDSTRAND NJ4SE と FENDER USA
ピックアップで大きな音質の違いがありません。
しかし、ピックアップバランスを変えたときにノイズが発生しない点は非常に評価できます。
ピックアップバランスを変えたときにノイズが発生しないので、フロントやリアのみ、またはアンバランスなセッティングにノイズを気にせず自由に変更できます。
最後に
今回は、Fender JB75-US/FC のピックアップを、FENDER USA
のものから NORDSTRAND NJ4SE に交換してみました。
大きな音質の差はありませんでしたが、ノイズレスという大きな利点を得ることができました。
シングルコイルピックアップでピックアップバランスを変えてもノイズが発生しないというのは、大きな利点だということができます。
ベースのピックアップ交換を検討されている方は、NORDSTRAND NJ4SE
も検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Nordstrand Handmade Pickups はかつて John Suhr 氏の元で 5
年間マスタービルダーを務めるという貴重な経験を有し、Fender
という楽器を知り尽くしている Carey
Nordstrandと彼のアシスタントが自分の工房で手巻きで制作するピックアップです。
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