ギターやベースのためにエフェクターボードやラックを組んでいると、色々自分なりのルーティングを試してみたくなるものです。
私は Line6 の Helix
系の環境に完全移行してしまったので、しばらくエフェクターボードを組む予定はありませんが、エフェクターボードを組むときに小型のミキサーがあると音作りの幅を広げやすく、地味に便利だと感じました。
今回は、小型のステレオミキサー
ART PowerMIX III について紹介していきます。
ART PowerMIX III
ART PowerMIX III は、小型のステレオミキサーです。
ミキサーとしては珍しい箱型タイプで、エフェクターボードやラックに搭載してもスペースを取りません。
特にも高さが 1U サイズに抑えられているため、ラックシステムとの相性は抜群です。
価格も 10,000 円前後とパワードミキサーとしては低価格に抑えられているため、導入しやすい点も評価できます。
PowerMIX III
は、CDプレイヤーとシンセサイザーとアンプのラインアウトをテープデッキなど、ステレオ
3 チャンネルを入力可能なラインミキサーです。
小型のパワードミキサー
ART PowerMIX III は小型で設置場所を選ばない |
ART PowerMIX III は、小型のステレオパワードミキサーです。
ステレオミキサーなので、パッシブミキサーのような減衰を気にすることなく使用することができます。
私自身、元々 ART SPLITMix4
という同社のパッシブタイプのスプリッター兼ミキサーを使用していたのですが、さすがにスプリットとミックスのために
2 度 SPLITMix4 を通過させると 24 db
の減衰となるため、レベル調整がなかなか難しいという問題がりました。
そこで、ミックス側にパワードミキサーである
PowerMIX III
を導入することで、レベルコントロールを容易に行うことができるようになりました。
ART SPLITMix4 についてはこちらの記事で紹介しています。
スプリッターとミキサーの 1 台 2
役をこなすことができるので、減衰さえ気にならなければおススメの機材です。
接続例
ART PowerMIX III を使用する場合の接続例ですが、私の場合は 1
本のエレキベースを分岐させて 1 ch に原音、2 ch にプリアンプ (メインの音作り用)、3 ch にプリアンプ (歪成分用)
を入力するような使い方をしていました。
もちろん、エレキベースなのでモノラルチャンネルで入力しています。
ART PowerMIX III の接続例 |
PowerMIX III に信号の分岐機能は無いので、プリアンプや SPLITMix4
を使用して信号をあらかじめ分岐しておく必要があります。
また、通常のミキサーのように複数の楽器や音源を入力してミックスするような使い方も問題なくできます。
組み込み例
ART PowerMIX III の組み込み例ですが、1U サイズに収まるので私はラックシステムの上段に他の機材と一緒に組み込んでいました。
ART PowerMIX III の組み込み例 |
ART SPLITMix の寸法は、 49W x 7D x 4H cm とコンパクトなので、ラックシステムだけでなく、容易にエフェクターボードに組み込むことも可能です。
また、通常のミキサーとしての使用であれば、オーディオインターフェイスと並べて設置してもちょうどいいサイズ感だと思います。
最後に
今回は、小型のステレオミキサー
ART PowerMIX III について紹介させて頂きました。
ミキサーの中で、ART PowerMIX III
のようにコンパクトで設置場所を選ばないモデルは珍しいと思います。
エフェクターボードやラックシステムにミキサーの導入を考えている方は、ぜひ一度検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
PowerMIX III
は、CDプレイヤーとシンセサイザーとアンプのラインアウトをテープデッキなど、ステレオ
3 チャンネルを入力可能なラインミキサーです。
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