今回は、私がメインのラックシステムのコントローラとして使用している Melo
Audio MIDI Commander について紹介したいと思います。
ラックシステムの構成についても記事を書いておりますので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。
Melo Audio MIDI Commander
Melo Audio MIDI Commander |
Melo Audio MIDI Commander は、お世辞にも汎用性が高いとはいえない MIDI
コントローラですが、ある程度割り切れば多様な操作が可能となります。
また、各有名メーカのエフェクトシステムのコントロールプリセットが初めから入っています。
しかし、私が使用している HX Stomp (Helix 系) のプリセットはありません。
そのため、私はカスタムセッティング (CUS1、CUS2) で MIDI Commander
を使用しています。
多少セッティングに癖はありますが、MIDI を使用して PC (プログラムチェンジ) と
CC (コントロールチェンジ)、バンク切り替えが可能です。
右端の 2
つのフットスイッチはバンクアップとバンクダウンにしか使用できませんが、左側の
8 つのフットスイッチと 2 つの EXP 端子操作あるので、各機器の MIDI
コントロールを十分に行うことができます。
HX Stomp のセッティング例
私が HX Stomp で MIDI Commander
を使用するときのセッティング例は、下記のようになっています。
HX Stomp でのセッティング例 |
上段 (1 -4)
上段 (1 - 4) は CC (コントロールチェンジ) に設定し、各プログラム (パッチ)
のチェンジを行います。
1 - 3 は各プログラムのエフェクターの ON / OFF、4 はチューナの ON / OFF
ができるようにしています。
下段 (A-D)
下段 (A-D) は PC (プログラムチェンジ) に設定し、プログラム (パッチ)
チェンジを行います。
▲ / ▼
▲ / ▼ はバンクアップ / ダウンの固定になります。
▲ / ▼ を踏むことで、 4 つ飛ばしにバンクを送る設定にしてあり、下段 (A-D)
で操作するプログラム (パッチ) を切り替えます。
本当は上段と下段を入れ替えたいのだが…
私個人としては、パッチの切り替えよりもエフェクトの ON / OFF
を多用するので下段 (A -D) に CC (コントロールチェンジ)
を設定したかったのですが、MIDI Commander
ではそのような切り替えを行うことはできません。
この辺りは、MIDI Commander の融通の利かない部分です。
良い点
安価
MIDI Commander の最大の特徴は、その安さにあります。
これだけの操作系を有していながら、15,000
円前後という価格は、破格といわざるを得ません。
外観の仕上げも非常によく、質感的にも満足のいく仕上がりです。
小型で軽量
MIDI Commander
は豊富な操作系を有している割には、コンパクトにまとまっています。
小型であるため、ラックケースの蓋裏に収納して持ち運ぶこともできます。
ラックケース蓋裏にも収納可能 |
また、0.95 kg と軽量であるため、非常に持ち運びが楽になります。
リチャージブルバッテリーモードを搭載
MIDI Commander は、単4充電池 (ニッケル水素電池)
をバッテリーボックスに入れておけば、USB ケーブルから充電が可能です。
単4充電池 (ニッケル水素電池) を充電可能 |
MIDI
コントローラは基本的にスタジオやライブハウスでしか使用しないので、使用頻度はそこまで高くありません。
そのため、充電池を取り外さずに充電できるこの機能は、意外と便利です。
充電池には、Panasonic の 充電式 EVOLTA (単四) を採用しています。
また、MIDI Commander は単4充電池 (ニッケル水素電池) で、約 40
時間の駆動が可能なので、充電頻度も非常に少ない点もポイントです。
悪い点
セッティングの融通が利かない
HX Stomp のセッティング例でも述べましたが、MIDI Commander
はセッティングの融通が利きません。
非常に説明しにくいのですが、PC (プログラムチェンジ) と CC
(コントロールチェンジ)
の設定に一定の制限があり、完全に自由なセッティングにすることができません。
少なくともバンクアップを 4 つ飛ばしに設定している状態では、下段は PC
(プログラムチェンジ) に固定されます。
バンクアップを 8 つ飛ばしに設定することで、上下段ともに PC
(プログラムチェンジ) と CC (コントロールチェンジ)
を選択可能になりますが、今度はPC (プログラムチェンジ)
番号の割り当てが固定であるため、操作が難解になります。
この辺りは、良く留意してから購入することをおススメします。
フットスイッチの信頼性に難あり
私の個体だけかもしれませんが、購入時からフットスイッチが 1
つ使用できませんでした。
分解してシムを噛ませることで修理しましたが、スプリングでスイッチを押すタイプだったので、スプリングが弱ってくると他のスイッチでも不具合が発生してくる可能性があります。
シムを噛ませることで不具合を解消 |
もちろん私の個体がハズレだった可能性もあるので、例外的なものかもしれません。
最後に
今回は、私がメインのラックシステムのコントローラとして使用している Melo Audio MIDI Commander について紹介させて頂きました。
MIDI Commander はセッティングに融通が利かないなど、癖がある MIDI
コントローラではありますが、低価格でこれだけ操作系が豊富な MIDI
コントローラは他にありません。
小型で軽量なので、可搬性にも優れます。
手軽に持ち運べる MIDI コントローラをお探しの方には、非常におススメできます。
MIDI Commander
で操作しているラックシステムの構成についても記事を書いておりますので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Melo Audio MIDI Commander |
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