私はメインのベースエフェクターとして、HX Stomp
をラックマウントして使用しています。
HX Stomp
は単体でも取り回しがしやすい優れたマルチエフェクターですが、ラックマウントしておくことでスタジオやライブハウスなどで素早く準備を完了することができます。
今回は、HX Stomp を主体としたラックシステムの構成について紹介したいと思います。
多くのユーザは HX Stomp
をエフェクターボードに組み込んで使用したいと考えていると思いますが、エフェクターボードの構築にも役立つ部分があるかもしれません。
ラックシステムのメリット
Helix Rack
をはじめとして
Kemper
や
Axe-Fx
などの優れたマルチエフェクトシステムが販売されたことで復権しつつあるラックシステムですが、エフェクターボードの方が一般的には支持されています。
そんな中で、ラックシステムを構築するメリットをご紹介したいと思います。
準備を短時間で済ませることができる
ラックシステムを使用する場合、多くの場合はアンプの上や横にラックシステムを置くことになります。
そのため、エフェクターからアンプや DI
までの結線に必要なシールドは必然的に短くなります。
また、ラックマウントしてしまえば機材が輸送中に暴れることが無いので、エフェクター同士を接続するシールドの結線トラブルは少なくなります。
結線に必要なシールドの短さと、結線トラブルの少なさから、スタジオやライブハウスなどで素早く準備を完了することができます。
演奏スペースの確保が可能
私はベーシストなので、小さなライブハウスでは演奏スペースが狭くなってしまうことが多く、演奏スペースの確保は非常に重要なポイントです。
ラックシステムを使用する場合、多くの場合はアンプの上や横にラックシステムを置くことになります。
そのため、自分の足元のスペースを十分に確保することができます。
エフェクトのコントロールが必要な場合でも、MIDI コントローラのみを足元に置けばいいので、必要最低限のスペースで済みます。
構成機材
ラックシステムといっても、私が構成したラックシステムに導入しているエフェクターは
HX Stomp のみです。
ワイヤレスやチューナをラックシステムに組み込んで結線しておくことで、スタジオやライブハウスなどで素早く準備を完了することができます。
また、ラックシステムのメリットとして、アンプの上に置くことができるので、自身の演奏スペースを広く確保することができます。
CLASSIC PRO CPA04S
CLASSIC PRO CPA04S サウンドハウスで購入 |
ラックシステムを構築するうえで欠かせないのが、ラックケースです。
私は、CLASSIC PRO CPA04S
4U ラックケースを採用しました。
CPA04S は、蓋を取り外した時の奥行きが 20 cm と非常に短い点が特徴で、今回のようなコンパクトなラックシステムを構成する際に、強力な味方になります。
価格も 11,000 円程度とリーズナブルで、品質も良好です。
蓋に小物入れがある点も、見逃せない特徴です。
SAMSON Concert 99
SAMSON Concert 99 サウンドハウスで購入 |
今回作製したラックシステムは、スタジオやライブでの使用を前提にしているので、ワイヤレスシステムを搭載しています。
私は、たまたま格安で入手できたこともあり、SAMSON Concert 99
を採用しました。
音の遅延もほとんどなく、ラックマウントキットが付属している点が特徴です。
また、RFフィールドサーチ機能を搭載しているので、会場で他にワイヤレスシステムを使用している人がいても混信を避けることができます。
BOSS TU-12EX
BOSS UT-12EX サウンドハウスで購入 |
HX Stomp
にはチューナ機能が備わっているので本来は不要ですが、チューナとして
BOSS
TU-12EX
を採用しています。
本来であれば不要な装備なので、音痩せを嫌う方は外した方が無難です。
私個人として、常時モニターできるチューナが欲しかったので取り付けています。
最近のチューナとしては珍しいアナログ針タイプのチューナなので、見た目のインパクトがあります。
Line 6 HX Stomp
Line 6 HX Stomp サウンドハウスで購入 |
今回のラックシステムの中核を担うのが、Line 6 HX Stomp です。
コンパクトで軽量でありながら、Helix シリーズの 300 を超える音色を備え、MIDI 制御が可能な点が特徴です。
HX Stomp
とすべての機器をあらかじめ結線しておくことで、スタジオやライブハウスなどで素早く準備を完了することができます。
HX Stomp の詳細については、以下の記事で解説しています。
Melo Audio MIDI Commander
Melo Audio MIDI Commander サウンドハウスで購入 |
私はベーシストなので、曲中でのエフェクトの踏みかえはほとんど発生しません。
しかし曲によってはエフェクトの踏みかえが発生するので、MIDI
コントローラとして
Melo Audio
MIDI Commander
を採用しています。
正直あまり使い勝手の良い MIDI コントローラではないのですが、15,000 円前後という価格と、950 g という軽量さが特徴です。
Panasonic WCH2434B
Panasonic WCH2434B Amazon で購入 |
このラックシステムの電源には、Panasonic
WCH2434B を採用しています。
特別な機能のない OA タップですが、十分すぎるケーブルの太さや抜け防止機能、マグネット、ビス止め穴などをはじめとする必要十分な機能を備えています。
そしてなにより 500 g という軽量さは魅力です。
もちろんオーディオ用の高価な電源にはかないませんが、軽量さと信頼のおけるつくりから、ラックシステムやエフェクターボードにおススメできる電源です。
JIM DUNLOP 5005、5006
JIM DUNLOP 5005、5006 サウンドハウスで購入 |
ラックシステムのおまけとして、JIM DUNLOP のピックホルダーをラックパネルに取り付けていますが、これがなかなか便利です。
基本的に私は指弾きなのであまりピックを使用しないので、ピックが行方不明になりがちです。
しかし、JIM DUNLOP
のピックホルダーを取り付けておけば、ピックが行方不明になることはありません。
これらのピックホルダーは、見た目以上にしっかりとピックをホールドしてくれるので、輸送中にピックがばらばらになることも無く、非常に重宝しています。
最後に
今回は、HX Stomp
を主体としたラックシステムの構成について紹介させて頂きました。
ラックシステムの構築についても併せて書こうとしましたが、記事が長くなりましたので別な記事にしたいと思います。
エフェクターボードの方が主流ではありますが、ラックシステムはスタジオやライブハウスなどで素早く準備を完了させることができ、演奏スペースの確保も容易にできます。
そのため、ラックシステムは非常におススメできます。
HX Stomp を主体としたラックシステムの構築についても記事をアップしましたので、そちらも併せてお読み頂けると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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