Steinberg より、先日 UR24C が発表されました。
2019 年末に UR22C が発売されたばかりなのに、Steinberg が近い仕様の新製品を投入してきて少し驚いています。
実際の発売は 2020 年 4 月 22 日となっていますが、発売前にどういったユーザ向けの製品なのか考えてみたいと思います。
UR24C
Steinberg の製品ページには、「新しいモニターモードにより、DJ パフォーマンスにも最適な UR24C。コンパクトなボディに凝縮したハイクオリティサウンドと機能、そして…」と続きますが、どういった点が特徴なのかまとめてみました。
UR22C との違いは?
UR24C とUR22C の違いは、出力が 4 系統可能になったことヘッドフォンアウトで SPLIT が選択できる部分です。ヘッドフォンアウトで SPLIT を選択可能 Steinberg 公式より引用 |
他の部分は UR22C と全く同じものと考えて問題ありません。
私自身も前身の UR22mkⅡには非常にお世話になっており、Steinberg が出しているだけあって非常に Cubase と非常に相性のいいオーディオインターフェイスに仕上がっています。
UR24C も同様に Cubase と非常に相性のいいオーディオインターフェイスになることが予想されます。
UR22C については、下記の記事で簡単に紹介しています。
2 in 4 out の用途とは?
自宅での DTM 用途では、恐らく 2 in 2 out の UR22C で入出力チャンネルとしては十分のはずです。UR24C の 4 out の恩恵が最高に発揮されるタイミングは、ライブなどで同期音源を流すときになると思います。
メイン出力と CLICK を別系統で出力しているイメージ Steinberg 公式より引用 |
OUTPUT 1、2 から会場向けのメインのステレオ音源を出力し、OUTPUT 3、4 からドラマーのモニター (ヘッドフォンなど) にクリック入りの音源を出力することで、同期演奏が容易に可能となります。
UR22C は 2 out 仕様なので、モノラル音源であれば同様の方法で同期演奏が可能となりますが、ステレオ音源で同期演奏をするのであれば、UR24C の 4 out が必須になります。
最近では同期演奏を行うバンドが増えてきていることもあり、4 out 仕様の UR24C はそういった用途で支持を受けるのではないでしょうか。
私自身も UR22mkⅡでモノラルですが同期演奏を行ったことがあるので、DTM の敷居が下がるにつれてそういった需要は増えてきているのだと思います。
UR24C は買いか否か?
私としては、同期演奏を行う予定があるのであれば UR24C を選ぶ価値はあると思います。同シリーズの UR44C (4 in 4 out) も 4 out が可能ですが、正直 6 in もの入力は持て余してしまう可能性があるので、より価格が抑えられるであろう UR24C を選択するという判断は正しいと思います。
一点注意したい部分は、UR24C のラインアウトがフォンコネクタではなく、RCA コネクタである点です。
バンドマンはフォンコネクタの方に馴染みがありますが、モニター用途としては RCA コネクタからヘッドフォンアンプに出力する形で問題ないと思います。
最後に
今回は、先日発表されたばかりの UR24C についてまとめてみました。私自身の結論としては、以下のようになります。
- 同期演奏を行う予定がない → UR22C
- 同期演奏を行う予定がある → UR24C
- 同期演奏を行う予定がある、豊富な入力が欲しい → UR44C
私自身も前身の UR22mkⅡには非常にお世話になっており、Steinberg が出しているだけあって非常に Cubase と非常に相性のいいオーディオインターフェイスに仕上がっています。
他にも RME のように高価で高音質のオーディオインターフェイスもありますが、URシリーズは安価で DTM 初心者にも手を出しやすい価格帯となっていることも魅力です。
私は恐らく UR24C を見送って、UR28M の後継機が出る日を待ちますが、同期演奏を行う予定のあるユーザには、非常におススメできるオーディオインターフェイスだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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