数回にわたり静音 PC の自作について記事にしていますが、今回は自作 PC に搭載したCPU クーラ ARCTIC Alpine 12 Passive を紹介したいと思います。
※ 今回自作した PC についての記事をまとめました。
ARCTIC Alpine 12 Passive
ARCTIC Alpine 12 Passive |
ARCTIC Alpine 12 Passive は、珍しいファンレスタイプの CPU クーラです。
なかなか使用している人が少ないため情報あまり出てこないので、検討されている方の参考になればと思います。
ファンレスタイプの CPU クーラ
巨大なヒートシンク構造 |
ARCTIC Alpine 12 Passive は、珍しいファンレスタイプの CPU クーラです。
見ての通り巨大なヒートシンク構造になっています。
単純な構造であるため、2,500 円程度という安価な価格であることも魅力的です。
また、スリットの向きがマザーボードに対して垂直方向となっているため、マザーボードの設置方向が床に対して水平方向の時に最も威力を発揮できます。
ARCTIC Alpine 12 Passive の放熱方向 |
多くの CPU クーラはスリットの向きがマザーボードに対して水平方向となっているため、マザーボードの設置方向が床に対して垂直方向の時に威力を発揮できるようになっています。
今回は、PC ケースとして Thermaltake Core V1 を採用しており、マザーボードを床に対して水平方向に設置するので、相性が良いと考えられます。
ファンレス時の TDP は 47 W まで対応
ファンレス時の TDP は 47 W まで対応となっています。そのため、今回採用したインテル® Core™ i5-9400F に対しては一見冷却性能不足と見えますが、ケースファンによる冷却を考慮すれば問題ありません。
今回採用した Thermaltake Core V1 の前面の 200 mm ケースファンと背面の 80 mm ファン × 2 によって安定した空気の流れを作り出せば、ヒートシンク状の Alpine 12 Passive を冷却することができます。
もちろん、完全なファンレス化を目指す場合は、TDP 47 W 以下の CPU を採用する必要があります。
MX-2 サーマルペーストが塗布済み
MX-2 サーマルペーストが塗布済み |
Alpine 12 Passive には CPU グリスとして、MX-2 が最初から塗布されています。
ちなみに、MX-2 の熱伝導率は 5.6 W/mK のようです。
私は CPU グリスについては詳しくないのでこのまま使用しましたが、よりハイエンドな CPU グリスもあるようなので、気になる方は除去してから塗りなおしてもいいと思います。
マザーボードへの取り付け
前回紹介した、ASUS PRIME H310I-PLUS R2.0/CSM マザーボードに Alpine 12 Passive を取り付けます。構造が非常に単純なので、取り付けは非常に簡単でした。
マザーボード背面へのクッション取り付け
マザーボード保護用のクッションが付属 |
多くの CPU クーラに付属しているマザーボード保護用のクッションを貼り付けます。
マザーボードにクッションを貼り付けたところ |
特に難しい作業ではないので、ネジ穴とクッション穴がずれないように貼り付けを行います。
ビス止め
マザーボードにクッションを貼り付けたら、あとは Alpine 12 Passive をビス止めするだけで取り付け可能です。ビスにスプリングを忘れずに嵌めます |
忘れると面倒なので、ビス止め時にスプリングを忘れずに嵌めておきましょう。
対角締めで Alpine 12 Passive を固定する |
マザーボードに Alpine 12 Passive をビスで固定します。
この時一気に一カ所を締め切らずに、対角締めで少しずつ増し締めしていくと、均等な力で Alpine 12 Passive をマザーボードに固定できます。
最後に
Mini-ITX マザーボードに対する Alpine 12 Passive の巨大さが伝わります |
今回は、自作 PC に搭載したCPU クーラ ARCTIC Alpine 12 Passive を紹介させて頂きました。
Mini-ITX マザーボードと比較すると、Alpine 12 Passive の巨大さが伝わるかと思います。
ファンレス CPU クーラを探している方は、ご検討いただけると幸いです。
ちなみに、AMD 用の Alpine AM4 Passive もあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※ 今回自作した PC についての記事をまとめました。
0 コメント