一方 CUBASE Elements は、基本的に Soft-eLicenser にライセンスを保存して運用します。
Soft-eLicenser はコンピュータの HDD や SSD などにライセンスを記録するため、一台のコンピュータでしか CUBASE を利用できません。
エントリーモデルの CUBASE Elements |
しかしながら、なんと CUBASE Elements でも USB-eLicenser にライセンスを記録することで、複数台のコンピュータで CUBASE を運用可能になるのです。
今回は、CUBASE Elements のライセンスを USB-eLicenser に転送する方法とそのメリットをご紹介していきます。
ただし、USB-eLicenser に転送したライセンスを再び Soft-eLicenser に戻すことはできないので、よく考えて作業を行ってください。
USB-eLicenser へのライセンスの転送方法
あまり知られていませんが、CUBASE Elements のライセンスを USB-eLicenser に転送する方法は、YAMAHA の公式 HP でも紹介されています。YAMAHA 公式:【USB-eLicenser】Soft-eLicenser上のライセンスをUSB-eLicenserに転送する手順を教えてください。
そちらを参照頂いた方が間違いないと思いますが、私の方でも簡単に紹介していきます。
前提として、USB-eLicenser を所有していることと、有効な CUBASE Elements のライセンスを所有している必要があります。
USB-eLicenser を購入しよう
CUBASE Elements のユーザは、基本的に USB-eLicenser を持っていないと思われるので、まずは USB-eLicenser を入手しましょう。サウンドハウスで国内正規品の USB-eLicenser を 5,000 円程度で入手可能です。
Amazon の方がサウンドハウスよりも安価に USB-eLicenser を入手可能ですが、並行輸入品になるので、万が一のトラブルの際は英語での対応となります。
価格差は僅かなので、国内正規品を入手可能なサウンドハウスでの購入をおススメします。
また、USB-eLicenser が手元に届いたら、忘れずに MySteinberg に製品登録を行ってください。
Soft-eLicenser 上のライセンスを USB-eLicenser に転送
USB-eLicenser に転送したライセンスを再び Soft-eLicenser に戻すことはできないので、よく考えてから以下の作業を行ってください。コンピュータに USB-eLicenser を挿入し、eLicenser Control Center を起動します。
すると、左側の項に USB-eLicenser と Soft-eLicenser が表示されていると思われます。
Soft-eLicenser を選択すると、CUBASE Elements の有効なライセンスを所有している場合、それが表示されます。
CUBASE Elements のライセンスを USB-eLicenser にドラック |
表示された有効な CUBASE Elements のライセンスを選択して、USB-eLicenser にドラックするとライセンスの移行が開始されます。
CUBASE Elements のライセンスが USB-eLicenser に移行される |
以上で USB-eLicenser への CUBASE Elements のライセンス移行は完了です。
USB-eLicenser に CUBASE Elements のライセンスを移行するメリット
先に CUBASE Elements のライセンスを Soft-eLicenser から USB-eLicenser へ移行する方法を紹介しましたが、それを行うメリットについても紹介していきたいと思います。
複数台のコンピュータで CUBASE を利用可能
USB-eLicenser にライセンスを移行することで、USB-eLicenser を差し替えるだけで CUBASE Elements がインストールされた複数台のコンピュータで CUBASE Elements を運用することができます。もちろん USB-eLicenser を差し替えながら運用する必要があるので、同時運用台数は 1 台のみです。
USB-eLicenser を差し替えることで複数台のコンピュータで CUBASE を運用可能 |
CUBASE Pro や Artist の特権と思いきや、Elements でも複数台のコンピュータで CUBASE を運用可能になるメリットは、非常に大きいと思われます。
出先でレコーディングや音源編集が可能に
CUBASE Elements であっても快適な作業環境を手に入れるために、デスクトップコンピュータにインストールされている場合が多いと思います。USB-eLicenser にライセンス情報を記録しておけば、サブのノート型のコンピュータでもCUBASE を運用可能になります。
そのため、出先でのレコーディングや音源編集が可能になります。
私の場合県外への移動が多いので、出先でも CUBASE で音源編集が可能になるメリットは相当大きいです。
ただし、CUBASE 以外の音源はそれぞれのインストール先のコンピュータに保存されているので、外部の音源は利用できないことが難点です。
しかし、代替えの音源を鳴らしながらの MIDI 編集は可能ですので、時間の有効活用につながります。
Elements なら更新費用が安い
CUBASE Elements であれば、年一回ある CUBASE アップデート時の費用を抑えることができます。Elements であれば、毎年 2,500 円程度でアップデート可能です。
昔と違って CUBASE Pro や Artist でもそれぞれ 7,000 円、6,000 円程度とお手軽にアップデート可能にはなりましたが、それでも Elements のアップデート費用 2,500 円の恩恵は非常に大きいです。
もちろん音楽をお仕事にされている方は上位版を使用され他方がトラック数や機能、音源的にもメリットが大きいと思います。
しかし、私のように趣味程度に音楽を嗜んでいる人間には、Elements で機能的には十分ですので、少しでもアップデート費用を抑えられるのは非常にありがたいです。
CUBASE は、最新版にアップデートし続けることで操作性の改善や動作の軽快化の恩恵を受けることができます。
無理に旧バージョンの Pro や Artist を使用し続けるくらいなら、下位バージョンを毎年アップデートした方がストレスなく CUBASE を運用できます。
最後に
今回は、CUBASE Elements のライセンスを USB-eLicenser に転送する方法とそのメリットを紹介してきました。CUBASE Pro や Artist のトラック数や機能が絶対に欲しい方は、迷わずにそれらを購入またはアップグレード頂くのが一番です。
しかし、実際そこまでのトラック数や機能を使う予定が無い方の場合は、CUBASE Elements のまま運用していくのも一つの選択だと思います。
CUBASE Elements でも「複数台のコンピュータで作業がしたい」、という方は、ぜひ USB-eLicenser に CUBASE Elements のライセンスを移行して運用してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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