ロックピンの径は約 10 mm ほどだが、ストラップの穴径は 6 mm 程度
このままでは上手くロックピンを取り付けることができない
今回は、ホームセンターにあるものでストラップの穴径を大きくする方法を紹介したいと思います。
ストラップの穴径を大きくすることで、ロックピンが外れにくくなったり、取り付け部がきれいになったりするメリットもあるのでおススメです。
私が使用しているロックピンが Schaller なので、Schaller 中心に記事を書いていきますが、他のロックピンでもストラップの穴と径が合っていない場合は参考になると思います。
ストラップ穴径を大きくすることのメリット
ストラップの穴径を大きくして Schaller のロックピンを上手く取り付けると、いくつかメリットが生じるので、ご紹介したいと思います。
綺麗な取り付けができる
当たり前のことですが、ストラップの穴径とロックピンの径を合わせて取り付けを行うと、外観的に綺麗に取り付けることができます。
ストラップの穴径を合わせて取り付けたロックピン
物凄くきれいに取り付けられる
綺麗に取り付けができると、見た目的にもテンションが上がりますが、ロックピンが外れにくくなるというメリットがあります。
ロックピンが外れにくくなる
ストラップの穴径とロックピンの径がズレたまま取り付けを行うと、ストラップがヨレた状態での取り付けとなってしまい、結果としてロックピンが外れやすくなってしまいます。特にも Schaller の旧モデルのロックピンは、ナットで締め付けているだけなので、少しでもガタがあるとすぐにロックピンが外れます。
せっかくロックピンを付けているのに、演奏中にロックピンが外れて大惨事になってしまうこともあり得ます。
それに対して、ストラップの穴径をロックピンの径に合わせて取り付けたものでは、ガタがほとんどなく、ナットが緩む要因を少なくできます。
※ 定期的な増し締めは必要です。
ストラップの穴径をロックピンの径に合わせると、ほぼガタを無くすことができる
最新式の Schaller ロックピンでは、ロックホイールという機構が採用されているため、ナットの緩みを気にする必要はほぼ無くなりました。
気になる方は、過去に最新の Schaller ロックピンについての記事を書いているので、覗きに行ってみてください。
ストラップ穴径を大きくする方法
いくつかストラップ穴径を大きくする方法がありますが、おススメは穴あけポンチを使用する方法です。穴あけポンチやハンマー、土台などが必要になりますが、すべて合わせて 1,500 円以内で入手可能かと思います。
おススメは穴あけポンチ
ストラップの穴径をロックピンの径に合わせるためのおススメは穴あけポンチです。私の知る限り、一般家庭で最も簡単に綺麗な穴をあける方法になります。
穴径を広げるために、大まかに下記の 3 点の道具が必要になります。
- 穴あけポンチ (10 mm)
- ハンマー (ゴム系のものがおススメ)
- ゴム製の台座 (代用可)
一応 Amazon のリンクを貼っておきます。
実際にストラップの穴径を大きくしてみた
実際にストラップの穴径を大きくしたときの手順を追って紹介していきます。まずはゴム製の土台に穴径を大きくしたいストラップを置き、穴あけポンチを準備します。
穴あけポンチの先端は鋭利なので手を切らないように気を付けること
ストラップの穴に穴あけポンチで穴をあけていくわけですが、下の写真のように元の穴の下部とポンチの下部を合わせて打ち抜くのがいいと思います。
当初ストラップが想定していた楽器を支えるための下部の面積が小さくなるのを防ぎましょう
写真撮影のためにポンチから手を放していますが、必ずポンチを手で支えながらハンマーで叩きます
穴あけポンチが貫通するまでハンマーで叩き続けると、下の写真のようにきれいに穴径を広げることができます。
綺麗にストラップの穴径が広がりました
初期費用は 1,500 円くらいかかりますが、簡単にストラップの穴径を大きくすることができます。
ハサミやニッパで無理やり広げてもいいが…
ちなみに、ストラップの穴径をハサミやニッパで無理やり広げることもできますが、あまりおススメはしません。下の写真は、安物のストラップの穴径をニッパで無理やり広げていたものの写真ですが、
自宅練習で 1 年ほど使用していたら、見事に裂けてしまいました。
無理やり穴径を広げて使用していたら裂けてしまったストラップ
無理やりストラップの穴径を広げてしまうとどうしても仕上げが荒くなり、その周囲から裂け始めてしまうことがあります。
やはり、ストラップの穴径を広げるためには穴あけポンチがおススメです。
最後に
Schaller のロックピンを綺麗に取り付けるために、ストラップの穴径を大きくする方法を紹介してみました。最新の Schaller ロックピンではロックホイールが採用されているため、元々が外れにくい構造なのでその恩恵は少なくなってしまいましたが、それでも綺麗にストラップに取り付けられたロックピンは、見たときにテンションを上げてくれることでしょう。
他社のロックピンでもストラップの穴径が合わずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
その際は、そのロックピンの径に合わせて穴あけポンチの径を忘れずに変更してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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