サイレントプラグというものを見たのが初めてだったので、スリーブ側にスプリングが仕込まれているのを見た瞬間、「何だこりゃ?」的な感覚に陥いったのを覚えています。
手違いからのサイレントプラグ導入になってしまいましたが、不慮のプラグ抜けにも対処できる思いのほか良い商品だったので紹介したいと思います。
サイレントプラグとは
あまりなじみが無いと思いますが、プラグの機構によってショートさせることによってノイズを発生させない構造になっているプラグのことです。
G&H のサイレントプラグを購入
本当は通常のゴールドプラグを注文するつもりだったのですが、手違いでサイレントプラグの方を購入していました。
元々 G&H のプラグの値段は高めに設定されているので、実際に商品が届くまで気づきませんでした。
しかし実際に導入してみると、不慮の事故でシールドが抜けてしまった時もノイズが発生しないので、偶然ではありますが「いい買い物をした」と思いました。
G&H のサイレントプラグの仕組み
G&H のサイレントプラグの仕組みについてですが、コネクタにプラグが挿入されると、下の写真のようにスリーブが後退することでチップとスリーブが分離してショート状態が解放され、信号が送れる状態になります。また、コネクタからプラグが抜かれると、下の写真のようにスリーブが前進することでチップとスリーブが接触してショート状態になり、信号が送れない状態になります。
構造は簡単ですが、簡単ゆえに信頼性が高い設計とも言えます。
また、プラグ内部の構造は通常のものと全く一緒になっているので、これまでと全く同じ感覚で自作できるのは物凄くありがたいです。
案外各プラグメーカからサイレントプラグが販売されている
今回は G&H のものを購入しましたが、案外各メーカからサイレントプラグが販売されているようです。各メーカで構造や仕組みが異なっているようなので、それぞれに合ったサイレントプラグを検討する必要があります。
中にはコネクタとの相性問題もあるようなので、しっかりと調べてから購入されることをおススメします。
実際に使ってみた
正直不慮の事故で演奏中にプラグがコネクタから抜けることは稀ですが、実際にサイレントプラグを使用してみた感想をいくつか挙げていきます。
コネクタに挿入した見た目も違和感なし
G&H のプラグの場合はスリーブ側にショートさせる機構が備わっているため、実際に楽器本体のコネクタに挿入してみても全く違和感がありません。他のメーカのモデルでは、シールドとプラグのケース部にショートさせる機構を持っているものもあり、若干違和感があるようです。
ただし、G&H のプラグの場合はスリーブ側が移動する機構であるため、一部のステレオコネクタに対応していないことがあるとのレビューを見かけました。
アクティブベースの場合はステレオコネクタとなるため、相性確認が必要になると思います。
ちなみに私の場合は、パッシブ (モノラルコネクタ)、アクティブベース (ステレオコネクタ) のどちら対しても問題なく使用できていますので、こればかりは実際に試してみないと分りません。
不慮のプラグ抜けも安心し
導入してから演奏中に不慮の事故でプラグが抜けたことはありませんが、自宅での機材持ち替え時に一度だけヴォリュームを下げ切らずにプラグを抜いてしまったことがあります。一度「ブッ」とコネクタからプラグが外れた瞬間に音がしますが、その後「ジー」というような音がすることは無かったので、効果はしっかりあるようです。
最後に
手違いから G&H のサイレントプラグを導入しることとなりましたが、実際に使ってみると効果はある様なので、今後楽器に挿入するプラグについては、サイレントプラグで統一していきたいと思います。若干通常のプラグよりも値は張りますが、楽器に挿入する部分だけに限定すればそこまで出費がのしかかることは無いと思うのでアリだと思います。
ネットを探すと、全てのプラグをサイレントプラグに変更している猛者もいるようですが、やはり不慮の事故が起こりやすいのは楽器に挿入するプラグということで、そこだけでも十分だと思います。
一応お金に余裕ができたら、アンプに差し込むプラグもサイレントプラグに変更したいとは思います。
入口と出口を対策すれば、大体の不慮のプラグ抜けは防げるはずです。
ご興味を持たれた方は、一度サイレントプラグを導入してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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