臨床工学技士を目指す学生ならば、9 月にある第 2 種 ME 技術実力試験 (以下、第 2 種 ME 試験) は外せない試験だと思います。
第 2 種 ME 試験については、以下の記事で紹介しています。
既に受かっている学生は安心して夏休みを過ごせることと思いますが、まだ受かっていない学生にとっては勉強に明け暮れる夏休みになることと思います。
そこで、今回は第 2 種 ME 試験を受験するにあたっての心構えや勉強方法などを紹介していきたいと思います。
私は 4 年生の大学に通いながら臨床工学を学んでいたので、あくまで 4 年生大学に通っている方向けになっている点はご容赦ください。
第 2 種 ME 試験に臨む心構え
どんな試験でも合格したいという心構えはとても大切 |
第 2 種 ME 試験に臨む心構えについて、私なりにまとめてみました。
どんな試験でも、漠然と受験していては合格できる確率は低くなってしまうので、合格したいという強い意識をもって勉強しましょう。
「とりあえず受験しておこう」という意識は危険
私見ではありますが 1、2
年次までの学生の雰囲気として、「まだ十分に勉強できていないから落ちて当たり前だ…」みたいな空気感がります。学校側から薦められるがまま、「とりあえず受験しておこう」という学生が受験者の大多数を占めているのが実際のところです。
これは第 2 種 ME 試験の結果にも如実に表れており、そこまで難しい試験ではないはずなのに合格率が 30 % を切っていることからも、「とりあえず受験しておこう」という心境の学生の多さが伺えます。
第 2 種 ME 技術実力検定試験結果 公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会より引用 |
確かに試験会場の雰囲気を把握するという意味では、「とりあえず受験しておこう」という行為にも意味がかもしれません。
しかし、受験者の多くは 18 年以上の人生を歩んできた方だと思うので、試験会場の雰囲気は何となく理解できていると思うので、正直「とりあえず受験しておこう」という行為に、私はあまり価値を見出せません。
なにより受験料が 12,000 円もしますので、1 年次に記念受験するくらいなら、第2種ME技術実力検定試験全問解説を買いましょう。
「とりあえず受験しておこう」という人たちは、全問解説すら持っていない人が多い傾向があります。
参考書と全問解説集くらいは買いましょう
私が学生の時にこんな会話を耳にして結構驚いたことを今でも覚えています…- 「過去問集とか高くて買えねえわー」
- 「別に過去問とか買わなくても案外行けんじゃね ?」
記念受験のための受験料は払えるのに、参考書や全問解説集に払うお金は無いと主張する学生は、どの学年になっても一定層いるイメージがあります。
確かに、本当にお金を切り詰めて学校に通っている学生もいますが、そういう学生は娯楽に使うお金を切り詰めてでも参考書や全問解説集をしっかりと買っています。
自分が将来 30 年以上勤めあげる可能性がある職種に関わる試験なので、参考書や全問解説集への投資は行うべきです。
参考書や全問解説集を両方買っても 10,000 円程度なので、そこまで難しい投資ではないと思います。
1 年次で記念受験に 12,000 円も払うくらいなら、テキストと全問解説集を買いましょう。
受験するならしっかり勉強しておこう
当たり前の話ですが、受験するからにはしっかり勉強して第 2 種 ME 試験に合格しておきましょう。多くの学校では第 2 種 ME 試験に合格していないと、夏季講習や補修への参加が義務付けられることもあり、せっかくの大学の夏休みを謳歌することができません。
1 年次で受かっておけば、それはもう楽しい夏休みを後の 3 年間送れること間違いなしです。
2 年次でも、後の 2 年間充実した夏休みを送ることができます。
手に入れた時間でバイトするもよし、旅行に行くもよし、第 2 種 ME 試験に合格すれば人生最大の長期休暇を心置きなく満喫できます。
2 年次でしっかり勉強して合格する学生が一定層いる一方で、3 年次は「もう後がない…」というような心境で受験必要があり、プレッシャーがかなり大きいです。
4 年次でもまだ受かっていない場合の心境は...もう考えたくありません。
もちろん、第 2 種 ME 試験はしっかり対策すれば合格できる試験なので、4 年次で受験する場合も落ち着いてしっかり勉強しましょう。
第 2 種 ME 試験を通過しなければ病院実習への参加資格を剥奪される学校もありますので、3 年次までには合格できるようにしっかりと勉強しましょう。
持っておいた方がいい参考書や勉強法は?
参考書や全問解説集を効率よく使って勉強しましょう |
おススメの参考書や問題集
第 2 種 ME
試験の対策として、まずは第2種ME技術実力検定試験全問解説を買いましょう。ある程度学校の勉強が理解できている人であれば、全問解説集をやりこむことで十分合格できると思われます (過去 5 年分の過去問が収録されています)。
また、過去問を進めるにあたって私がおススメする参考書は、MEの基礎知識と安全管理です。
また、俗にいう白本と呼ばれる対策テキストも優秀な参考書になりますが、白本は養成施設を経由してのみ学生が購入できる対策テキストになります。
一般の方が白本を入手するのは難しいと思われますが、案外メルカリなどに出品されていることもありますので、興味のある方は探してみてください。
あまり多くの参考書を購入しても持ち歩くのが大変ですし、読み進めなければ意味がありません。
とりあえずは第2種ME技術実力検定試験全問解説とMEの基礎知識と安全管理があれば十分です。
おススメの勉強法は?
第 2 種 ME
試験の勉強方法ですが、下記の方法で取り組んでみてはいかがかなと私は考えています。- 全問解説集を解説や参考書を見ながら解いていく
- 全問解説集を一年分解説なしで解いて不正解の部分を復習
- 【得点アップへ向けて】 全問解説集の索引を使って用語を集中的に理解する
全問解説集を解説や参考書を見ながら解いていく
まずは第2種ME技術実力検定試験全問解説を解説や参考書を見ながらでいいので解いていきましょう。自分の実力と分からない部分が、だんだんと浮き彫りになってくるかと思います。
そして、わからない部分は解説や参考書を読みながら補完していきましょう。
試験の 1 月前までには、この作業を 5 年分終えておきたいところです。
しかし、焦りは禁物なので日程をあまり気にせず落ち着いて解いていくことがポイントです。
全問解説集を一年分解説なしで解いて不正解の部分を復習
本当は試験の 1 月前くらいからこの作業に取り掛かりたいのですが、ここまでしっかり勉強できていれば、試験の 15 日前くらいからでもなんとかなるでしょう。自分の得点を確認することも大事ですが、解説を見ずに解いていくことで自分の苦手な分野がわかってくると思います。
得意分野とまずまずな分野の不正解について徹底的に復習しましょう。
人によって、絶望的に得点が期待できない分野がある場合もありますが、その時は潔くその分野を諦めても問題ないと思います。
得意分野を固めれば十分合格圏内を狙えます。
【得点アップへ向けて】 全問解説集の索引を使って用語を集中的に理解する
余裕がある人向けですが、巻末の索引を使って用語を集中的に理解する勉強法は非常におススメです。例えば索引で「電気メス」と引けば、電気メスの問題が載っているページがわかります。
そのすべてのページの問題を解くことによって、この 5 年間にどのように問題が姿を変えて出題されてきたかがわかります。
私としてはこの勉強方法が「特定の用語の全ての出題パターンを知ることができる」ので、最も効率がよい得点アップへ繋がる勉強方法だと考えています。
【番外編】 おススメできないが人によっては効果がある勉強方法…
あくまで持論になってしまうのですが、5 回参考書を読破できればその参考書の内容は理解できると思っています。もちろんただ読むだけではなく、分からない部分は調べながらになるため、1 回目の読破には物凄い時間を要します (1 ヶ月とか…)。
その作業を 5 回繰り返せば、参考書の中身がだいたい頭の中に入っていることでしょう。
第 2 種 ME 試験では、MEの基礎知識と安全管理を 5 回読破できれば間違いなく合格できると思いますが、人により向き不向きがあることと、時間がかかるので全員におススメできる勉強方法ではないので、参考程度に頭の片隅に置いておいてください。
ちなみにこの勉強方法は、私が臨床工学技士国家試験と第 1 種 ME 試験の時に実践した勉強方法になります。
最後に
今回は第 2 種 ME 試験への心構えや勉強方法などについて紹介させて頂きました。この記事を読んでいるということは、きっと第 2 種 ME 試験の合格を目指している方だと思います。
この記事が少しでも皆さんの役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2 コメント
Meの危機と安全管理ではなく、参考書のマスターノートでも大丈夫でしょうか。
返信削除第2種ME試験を主眼とするのであれば、マスターノートも非常にいい選択です。
削除既にマスターノートをお持ちであれば、マスターノートと過去問で対策していくのがベストだと思います。
あまりテキストを増やしてしまっても逆効果だと考えているので…
ただ、質問者様が学生であれば「MEの基礎知識と安全管理」は今後も役立つテキストになるので、お金に余裕ができた際に購入してみるといいかと思います。